お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太さんが、最近のラジオ番組で思わぬ“別府エピソード”を披露し、ネット上でもじわじわと話題を集めています。舞台は、大分県別府市。観光地としても名高いこの地で、彼は地元の温泉文化の“深み”を垣間見る体験をしたのです。
今回は、山里さんが訪れた別府駅前の老舗銭湯とはどこなのか、またその地で交わされた、ちょっと驚きつつも心温まる交流について掘り下げていきます。
きっかけはライブ遠征、舞台は別府駅前の老舗銭湯
山里亮太さんは、全国を巡る単独ライブ『山里亮太の140』の一環で大分県を訪れていました。ライブ前日に別府入りした彼は、地元の風情を感じるべく、宿泊先近くにある老舗の温泉施設へ足を運んだそうです。
場所は「別府駅前」。観光客にもアクセスしやすく、地元民にも愛されている歴史ある銭湯が集まるエリアです。その中でも、山里さんが入ったとされる温泉は、「駅前高等温泉」や「竹瓦温泉」といった老舗施設の可能性が高いとファンの間で推測されています。どちらも昭和レトロな雰囲気が魅力で、観光情報サイトでも高評価を得ている名所です。
思わぬ“洗礼”!? 温泉マナー違反で地元民に声をかけられる
温泉に入る際、山里さんは高温の湯に驚き、浴槽のふちに腰を下ろしながら足だけを湯につけるというスタイルを取ったとのこと。しかし、この行為が地元の“温泉文化”ではご法度だったようです。
そこへ登場したのが、「菅原文太さんのような渋い雰囲気の高齢男性」。彼は穏やかに、しかしはっきりとした口調で山里さんにこう伝えたといいます。
「お兄さん、別府の湯は初めてかい? ここでは縁に座らないんだ。みんなそこを枕にして寝るからな」
なんとも味のある注意の仕方です。まるで銭湯が“道場”であるかのような、厳しさと優しさが同居した指摘。しかもこの紳士、さらにこう続けます。
「30年前だったら死んでたよ」
…インパクトが強すぎる一言。もちろん比喩であり、実際に命の危険があったわけではありません。しかし、その言葉には、地元の人々がいかに温泉文化を大切にしているか、という思いが込められているようにも感じられます。
マナーの裏にある「温泉愛」と優しさ
ただ怒られた、という話ではありません。山里さんはこのやり取りを「楽しかった体験」として話しています。注意のあとには「ごめんな、お兄ちゃん。変な親父に絡まれたみたいになっちゃったな」と、フォローまで入れてくれたというのです。
まるで銭湯という空間が、世代を超えて“文化のバトン”を渡す場所になっているかのような、そんな情景が浮かびます。
温泉地には独自のマナーが存在しますが、それは単なるルールではなく、長年にわたり受け継がれてきた“地域の誇り”でもあるのかもしれません。今回の出来事は、そうした文化を尊重する大切さを教えてくれる、ちょっとした教訓にも感じられます。
最後に
旅行や観光の際、ついマナーの違いに戸惑ってしまうこともありますが、今回のように、地元の人との対話がその土地の“真の魅力”を知る手がかりになります。別府の温泉に限らず、地域の文化や作法を尊重する気持ちは、旅人としてのマナーでもあり、誠意でもあります。
次に別府を訪れる際は、ぜひ山里さんのエピソードを思い出してみてください。温泉の縁には座らず、かけ湯は丁寧に。そして何より、地元の人との会話を楽しむ心を忘れずに——。
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